いつだって 始まりはほんの出来心から
あれは
3歳の七五三のときだったかなぁ。
今でも鮮明に残っている映像がある。
それはお空と🎈風船。
やっと買ってもらえたんだ。
いつも、おねだりしても絶対に買ってもらえなかった。
けど、今日は特別。
私が主役。
でも、、、
お父さんとお母さんが
あんまりにもしつこく
「絶対に🎈風船から手を離さないでねっ!!」
って言うから。
ふと
私の心に
この手を離したらどうなるんだろう??
って考えが浮かんだのよ、、、
飛んでいくってのは知識ではわかってるし
だからうるさく言われるのもわかってるの。
でもねでもね
私はその考えに抗えなかったの。
ちょっとだけちょっとだけ、、、
その瞬間
目にも止まらぬ早さで
もう一回掴み直そうなんて野望はことごとく
砕け散る早さで
🎈風船は私の元を離れて
どんどん小さくなってゆく。
あぁもう2度と
あの風船を手にすることは不可能なのだ。
世の中にはどうにもならないことがあるんだ。
泣いてもわめいても後悔しても
叶わない願い。
いつだって
始まりはちょっとした出来心からなんだ。
ほんとに軽い
吹いて飛ぶような。
この世界の始まりも。